お薬についてのお知らせ
セルフメディケーションとOCT医薬品
セルフメディケーションとは?
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち軽度な身体の不調は自分で手当すること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。
普段から自分の健康管理を行い、ちょっとした疲労や軽いケガなどによる体調不良の際にOCT医薬品の活用や、十分な休養をとることで、自然治癒力を高め、健康維持や病気の予防治癒に努めることです。
セルフメディケーションを意識することで、日頃から健康管理の習慣が身につき、病気になりにくくなるため、生活習慣病の予防にもつながります。
OCT医薬品とは?
薬局やドラッグストアなどで処方箋なしに自分で選んで購入できる医薬品のことです。「市販薬」と呼ばれていましたが2007年より呼称が統一されました。
軽度な身体の不調やケガを手当するためにOCT医薬品を上手に活用しましょう。必ず説明書を読み、用量を守ってください。ただし、体調不良が続く場合や、病気や薬でわからないことがある場合は、自己判断せずに、薬剤師や医師に相談してください。
セルフメディケーションの具体的な取り組み方法
〇適度な運動をする
〇十分な睡眠をとる
〇バランスのとれた食事を心がける
〇体重、血圧、体温などの測定・記録を行い体調管理する
〇特定健康診査やがん検診などを受診する。
〇病気や薬について正しい知識を身につける
自分の服用している薬、サプリメントなどを「お薬手帳」に記録することで医師や薬剤師から、体質に合ったアドバイスを受けることができます。
重複・多剤服薬を見直しましょう
病気やケガを治すために必要な薬ですが、正しく使わなければ、薬の効能が発揮されないどころか、思わぬ副作用や(注意)有害事象を起こすこともあります。「これを「ポリファマシー」といいます。)
(注意)有害事象:薬との因果関係がはっきりしないものを含め、患者に生じる好ましくない、あるいは意図しない兆候、症状、または病気)
重複・多剤服薬により身体への負担が大きくなることを予防するためには、薬を処方する医師、調剤を行う薬剤師などの医療の専門家と情報を共有する必要があります。お薬手帳を受診時に必ず持参することや、お薬手帳を一冊にまとめることが大切です。
・重複服薬:同じ時期に複数の医療機関を受診し、同じ効能の薬が重複して処方され、服薬することです。
・多剤服薬:必要以上に多くの薬が処方され、服薬することです。
注)仮に多くの薬を服薬していても、治療や健康管理のために必要で、適切かつ安全に服薬が出来ている場合は、ポリファマシーではありません。
「お薬手帳」を上手に使いましょう!
・「お薬手帳」は、自身が使っている薬の名前・量・日数・使用方法などを記録するための手帳です、医療機関や薬局を利用する際には、必ず持っていき、医師や薬剤師に提示してください。
・医療機関や薬局ごとにお薬手帳を分けるのではなく、情報を一冊にまとめましょう。
・自己判断で薬の服用をやめたり増減せずに、医師や薬剤師の相談しましょう。
・お薬手帳に、病歴・副作用歴・アレルギーの有無などの基本情報や、気になる症状をメモしておきましょう。またOCT医薬品も記録しておくこともおすすめします。
高石市では、服薬状況を確認していただく機会として、高石市国民健康保険に加入されている方で重複・多剤服薬の状態にあると思われる方に、お薬情報を掲載したお知らせの送付や電話での相談事業を実施しています。
リフィル処方箋について
リフィル処方箋とは、一定期間内に処方箋を繰り返し使用できる仕組みで、令和4年4月から公的保険制度に導入されました。
主に慢性疾患などで症状が安定している患者について、医師が認めた場合、最大3回、医療機関にかからず調剤薬局にリフィル処方箋を持参し処方薬を受け取ることができる制度です。その際は、薬剤師による患者の観察が必要となります。患者にとっては、通院負担や再診料が軽減できるメリットがあります。
(注意)1回当たりの投薬期間、総投薬期間は、患者の症状を踏まえ医師が個別に適切に判断した期間となります。
(注意)対象の可否は医師にご相談ください。
リフィル処方箋の使い方
・1回目は、交付日から4日以内に薬局で調剤してもらいます。(調剤後は、薬局からリフィル処方箋(原本)の返却がありますので、なくさないように保管してください。)
・2回目以降は、リフィル処方箋に書かれた調剤予定日の前後7日以内に薬局で調剤してもらいます。医療機関の受診はありませんので、服用中に気になったことや症状の変化は薬剤師に相談してください。必要な場合は、医療機関への受診をすすめてくれます。
・継続的な薬学的管理指導を受けるために、基本は同一の薬局で調剤をしてもらうことを推奨します。
(注意)リフィル処方箋には、「リフィル可」欄の医師のチェックが入っていなければ利用できません。
Q. リフィル処方箋をなくしたら?
A. 1回もお薬をもらいに行っていない状態でリフィル処方箋をなくした場合、再受診、再発行となります。保険適応外になり全額自己負担が必要です。
Q. 2回目以降の調剤予定日前後7日以内に行かなかったら?
A. 調剤の受付ができません。また調剤可能な日より前の受付はできません。
リフィル処方と長期処方と分割処方の違い
・長期処方箋
90日分の処方を一度に受けることができます。
・分割処方
分割処方は、長期保存が難しい薬剤、後発医薬品を始めて使用する場合など薬剤師のサポートが必要と医師が判断した場合に行われ、最大3回分の処方箋が発行されます。