市長よりごあいさつ

令和5年1月

みんなが輝く育みと健幸の住みよいまち

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

本年は新型コロナウイルス感染症による行動制限のない新年をお迎えになられたと存じます。

地元医師会などの医療機関によるご協力と市民の皆様のご理解の賜であり、希望者へのワクチン接種も順調に進んでおりますことに対しましても、大変、感謝申し上げます。

また、昨年末から物価高騰対策として全市民への3,000円の地域商品券の配布や高石うれしーとキャンペーン第3弾など、生活支援と地域経済活性化策も成果を上げ、1月5日から月末まで、キャッシュレス決済ポイント還元事業も実施しております。

 

さて、今年の大河ドラマは”どうする家康”。

松ジュンこと松本潤さんが苦悩する家康を演じていますが、その中でのセリフ,,,

「人の一生は重荷を背負って遠き道を行くがごとし。」

 

私が市長に就任した平成15年当時「高石市も赤字再建団体か?」という財政危機を迎え、まさにこの言葉の通りの状況でした。当時、市の財政は経常収支比率が109.7%で、基金も底を尽き、単年度で約20億円財源不足という危機的な財政状況でした。

 

そこでまず、徹底した行財政改革に取り組みました。

その大きな要点は人件費の削減で、私自身の給与を50%削減し、特別職の退職金制度を廃止、そして職員の給与カットを行い、あわせて民間活力の導入などで、正職員数の削減に取り組みました。平成15年4月当初603人いた職員を、令和3年4月で314人と半減させることで、60億円であった人件費は33億円まで絞り込み、令和3年度決算では、経常収支比率は90.8%、基金残高は23億円まで回復させることができました。

その中にあっても、令和3年5月、長年の悲願でありました南海本線連続立体交差事業が完成し、13カ所の踏切を解消し、交通安全や防災など安全安心のまちづくりを推進することができました。

この総事業費は約720億円で、国と大阪府の財政支援が85%約600億円、残りの約100億円を市が用意することができ完成いたしました。まさに財政難からの悲願達成です!

 

さらに、学校教育や子育て支援の充実にも取り組みました。文部科学省に要望し、学校の耐震化や教室のみならず体育館までエアコンの整備、学校トイレの洋式化をはじめ、一人一台タブレット、デジタル教科書など学校教育ICT(情報通信技術)なども充実させてまいりました。

現在、高師浜総合運動施設内にスケートボード場の開設を、本年4月オープン目指して進めています。

 

また、厚生労働省等に要望を続け、公立保育所の民営化や公立幼稚園の統廃合など行財政改革を進め、民間活力をいかし、幼保一元の認定こども園化を進め、10年連続して年度当初の待機児童ゼロを達成し、さらに、延長保育、一時預かり、高石駅前アプラたかいし内の「子育てウェルカムステーション“ハグッド”」をはじめ、羽衣駅前や、旧高陽幼稚園跡地のあいあいセンター等、気軽に集い育児相談もできる子育て支援の拠点「地域子育て支援センター」の拡充なども実施してきました。

これらにより、若年層の定住促進も進んでいます。

昨年10月には発達上支援が必要な就学前児童の通園施設「児童発達支援センター”松の実園”」について、国の緊急防災・減災事業債を有効活用し70%の交付税措置もいただき、旧北幼稚園跡地への新築移転をすることができました。

昨年4月には老人福祉センター瑞松苑とコミュニティセンターを合築してリニューアルオープンいたしました。

少子高齢化社会を迎えて、これまでも進めてきた健幸のまちづくりなどさらなる充実が必要です。

まず、健幸のまちづくりについて、これまで地方創生と国の支援を頂きながら健幸ポイント事業により、これまで2,000人、3,000人、4,000人と多くの市民に健康づくりに取り組んでいただき、国民健康保険医療費を削減するなど、成果を上げてきました。今後も引き続き、人生100年時代に健康長寿で暮らして頂けるよう、健幸のまちづくりを進めてまいります。

 

また、南海本線・高師浜線連続立体交差事業は、現在、引き続き令和6年の完成に向け、高師浜線高架化工事を進めており伽羅橋駅、高師浜駅のエレベーター設置などバリアフリー化もあわせて実施してまいります。

南海本線についても側道や駅周辺整備も進めています。国ではウォーカブル推進都市を提唱されていて、本市もその方針に沿い、現在、高石駅前広場の芝生化や高架下整備に取り組んでいます。

羽衣駅周辺では、今後、東西の駅前広場の整備やペデストリアンデッキでつながる東羽衣駅北側用地の整備も進めてまいります。今後とも、国土交通省等、国や大阪府へ要望活動を継続し、しっかりと財源確保に取り組んでいきます。

 

さらに、取石、西取石の東部地区整備としまして”蓮池公園”整備を進めています。

令和4年度末で用地買収率が約52%と、普段はみどり豊かな市民の憩いの場、スポーツ・健康づくりの場として、また災害発生時には防災機能を備えた防災拠点となる公園整備が順調に進んでいます。

この周辺にICT(情報通信技術)等の新技術を活用した、未来志向の住宅地=スマートシティの形成を検討しています。これは、まさに国の進める“デジタル田園都市”そのものです。

そういった整備を進めながら、いよいよ今度はJR阪和線の連続立体交差事業、富木駅の高架化を目指してまいります。この阪和線沿線にはすでに側道がありますので、事業費も南海本線に比べ大幅に軽減できるのではないかと予想できます。

 

まだまだ、やらなければならない仕事がたくさんあります。これまで培った人脈を活かし、国や大阪府、南海、JR西日本にもしっかりと要望してまいります。

令和12年度を目標年度とする市の10年ビジョン、第5次総合計画のテーマは、「みんなが輝く育みと健幸の住みよいまち」です。

高石市は、子どもも、子育て世代も、長年高石市の発展を支えて来て頂いた高齢者の方々も、障がい者も、LGBTQの方も、すべての市民、みなさんが輝くすみよい街をめざしてまいります!

これまでの市民の皆様方の温かいご理解ご支援ご協力に心より感謝を申し上げますとともに、本年のご健勝ご多幸を心より祈念いたします。

令和5年1月1日

高石市長 阪口伸六
ご来光

浜寺水路から望む2023初日の出

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