熱中症に注意しましょう!
熱中症は、強い日差しを浴びることによる日射病や、高い気温と蒸し暑さによる熱射病などを合わせたものです。重症になると脱水症状や意識障害により命の危険を伴うことがあります。
屋外だけでなく、屋内でも体調に十分注意し、水分補給や休養を取るなどして体調管理には十分気をつけましょう。
特に、高齢者や乳幼児の方は発症しやすいので、ご家族や周りの方の配慮が必要です。
熱中症はなぜ起こるの?
私たちのからだは皮膚の血流量を増やしたり汗を流したりしながら、気温の変化に対して体温を調節する働きがあります。
しかし、外気が皮膚の温度を超えるとからだは熱を逃がしにくくなります。汗をかいて熱を発散させようとしますが、大量に発汗が続くとしだいに体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調節機能がうまく働かなくなり、どんどん体内に熱がこもってしまいます。このようにして、体温の上昇や脱水により熱中症を発症します。
病状や症状によって、熱射病、日射病、熱けいれん、熱疲労に分けられ、これらを総称して「熱中症」と呼びます。
熱中症なったらどんな症状がでるの?
熱中症は、最初にめまいやふいてもふいても汗がでてくるなどの症状が現れます。 症状が進むと頭痛や吐き気がしてきたり、体がだるくなったりします。
しかし、「ちょっと体調が悪い」ぐらいにしか思わなかったり我慢したりして放っておくと、症状が進み重症化する場合があります。
分類 | 症状 |
1度(軽症) | めまい、失神、こむら返り、大量の発汗 |
2度(中等度) | 頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感 |
3度(重症) | 意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温 |
熱中症を予防するには
●こまめな水分・塩分補給
のどが渇く前に、お茶やお水を飲んでこまめに水分補給をしましょう。発汗により塩分も失われるので、スポーツドリンクなどを利用するものよいでしょう。
●暑さを避ける工夫
外出時は日陰を選んで歩いたり、帽子や日傘で直射日光を防ぎましょう。暑い場所での長時間の作業や運動はできるだけ避けましょう。
●服装の工夫
衣服は軽く、吸湿性や通気性のよい素材、また熱を吸収しにくい白系統が適しています。からだの熱気を逃がすため、襟元はなるべくゆるめて通気しましょう。
●高齢者・乳幼児への配慮
高齢者は暑さに対する抵抗力が低下しています。また、のどの渇きを感じにくくなるため、特にこまめに水分を摂ることが必要です。
乳幼児はまだ体温調節機能の能力が十分に発達しておらず、熱中症のリスクが大人よりも高いので、保護者が十分に観察し、水分を補給してあげるなど適切な処置が必要です。
乳幼児だけを暑い中に放置するようなことがないように気をつけてください。
(特に車は真夏時、エンジンを切って30~40分すると車内は60℃を超える。)
そのほか睡眠不足や風邪ぎみなど体調の悪いときは、できるだけ暑い日中の外出や運動を控えましょう。
熱中症になってしまったら…
●涼しい日陰やクーラーのきいた室内などに移動する
●衣服をゆるめて休む
●体を冷やす
氷や冷たい水でぬらしたタオルをわきの下、首、足のつけ根などに当てる
扇風機、うちわ、タオルなどで風を送り冷やす
●スポーツ飲料などで、水分・塩分を補給する
●症状が改善しない場合はすみやかに医療機関を受診する
はっきりと異常がわかる場合や迷ったときは救急車を呼ぶなどの対応をとりましょう。
熱中症について、下記ページに詳しく掲載されていますのでご覧ください。